純潔のマリア
『純潔のマリア』（Sorcière de gré,pucelle de force、じゅんけつのマリア）は、石川雅之による日本の漫画作品。『good!アフタヌーン』（講談社）にて創刊号（2008年11月発売）から第33号（2013年7月発売）まで連載された。
またサイドストーリーである『純潔のマリア exhibition』（じゅんけつのマリア エキシビション）は、『good!アフタヌーン』にて第45号（2014年7月発売）から2015年1月号（同年12月発売）まで連載された。
2015年1月から3月にかけてテレビアニメが放送された。
あらすじ：『純潔のマリア』（Sorcière de gré,pucelle de force、じゅんけつのマリア）
時はフランスとイングランドによる百年戦争が続いていた中世ヨーロッパ。フランスのとある森の奥に最強と言われた、聖母と同じ名を持つ魔女・マリアが住んでいた。
彼女は戦争が大嫌いで、使い魔でサキュバスのアルテミスを使って教会や将兵たちを惑わし、自らは戦場に赴いて戦場そのものも消滅するほど、戦争をかき乱していた。そんな彼女の行動に天界も快く思わず、大天使・ミカエルに目を付けられてしまう。
マリアは戦乱の世に教会も天界も相手に大暴れする。
処女だけど。
キャラクター：
マリアこの物語の主人公。通称“
マリアの森”に住む魔女。外見は少女だが強大な魔力を持ち、サキュバスをはじめ様々な異形の物を使役したり空を飛んだりする。箒や杖ではなく、2本歯のピッチフォークを使用する。戦争と、戦争を止めようとしないカトリック教会を嫌い、“
マリアの森”に射ち込まれる矢文の依頼により夢魔を放って戦場そのものを消滅させてしまうため、同じような仕事を割り切ってやっている他の魔女達からは厄介者扱いされている。外見のイメージを気にしたり、「何時でも処女など棄てられる」「欲しけりゃ犬にでもくれてやる」と強がったり、何かにつけて逆上したりと性格も子供っぽい。
強大な魔力をもって人の世の理（戦争）に直接介入するという天界の方針に沿わない行動のため、大天使ミカエルに目を付けられ、制裁として純潔（処女）を失ったとき、魔女としての能力も失う（世界の平和や幸福と自分の幸福や快楽を天秤にかけなければならない）ようにされてしまった。また、人前で魔力を使うことも禁止されており、その際にはミカエルの放つ槍により天に帰されることになっている。
